アニメ「オッドタクシー」感想

アマプラでオッドタクシーを見ました。

 

一言でいうと、すごく面白かったです!

このアニメのジャンル的には、群像劇というんでしょうか。

終盤の怒涛の伏線回収や、どんでん返しは素晴らしいです。

 

大まかな感想

最終話の例のシーンでは一同が集合している場面では鳥肌が立ちました。

全12話の集大成があのシーンに詰まっていて、良い演出だったと思います。

ホモサピエンス柴垣のツッコミもクスッとさせられとてもよかったです。

 

この物語の根幹になる「なぜ登場人物が動物なのか?」という謎について

きっちりと回答が用意されており、感嘆させられました。

そもそも謎というか演出の一環だという視聴者の思い込みを利用した

叙述トリックのようなものだと私は思っていますが。

 

そして、最後の和田垣がタクシーに乗り込んでくるシーン。

決して手放しのハッピーエンドでは終わらせないぞという

作者のメッセージが伝わってきます。

ここはある種「イヤミス」系のような物語の幕引きでした。

小戸川は殺されてしまうのでしょうか。

その後がとても気になります。

 

三矢を殺した犯人(和田垣)については意外性があり良かったのですが、

なんか伏線というか推理する材料ありましたっけ?

なんかいきなり出てきて実は犯人です、ということにされても

あまり面白くないというか、ミステリー小説的に言えば「アンフェア」であるような

気がします。

そこだけちょっと不満でした。

普通に見落としてたらスミマセン。

 

この作品のリアリティについて

アマゾンのレビューを見てたらとても興味深いものがありました。

内容は、最終話の小戸川を助けるシーンのとこで、

「12月の海に着衣で飛び込み、潜水しながら車の窓ガラスを割り救出する」

ということは可能なのか?不可能ではないか?

こういった描写が作品のリアリティを損なわせるのではないか。

(有り体に言えばご都合主義だという批判)

というものでした。

 

これは自分も視聴中気になってしまいました。

せっかく作中屈指の名シーン(魅せ場)をみているはずなのに、

物語の没入感を阻害されてしまうというか、

「ん?おかしくね?」となってしまうのです。

(言葉での表現が難しい・・・)

 

他にも気になったことがあります。

田中というキャラクターについてです。

①新宿のキャバクラで銃をぶっぱなしているのに中々捕まらない

②終盤では(ヤクザとはいえども)人に銃弾ぶち込んでいるのにお咎めなし

しかし最終話では、普通に会社で働いている描写があり

スマホゲーム依存症も治っているという大団円ぶりでした。

(それまでの過程の描写なし)

 

こまけえことはいいんだよ!!という声が聞こえてきそうです。(笑)

ですが、素晴らしいクオリティのシナリオだった故に、

粗が逆に目立ってきてしまうのです。わかる方いらっしゃいませんか・・・

 

最後に

ともあれ、近年のアニメの中ではトップクラスに面白かったですし、

人に躊躇なく勧められる作品であると思います。

視聴後に見てよかったな、と思える作品です。

アマプラで視聴できるので、よかったらいかがでしょうか。